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【ファミコン40周年】星野源も愛用!2コンマイクの使い方を懐かしむ

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★この記事で分かること★

  • 40周年を迎えたファミコンの歴史
  • ファミコン2コンマイクとは何なのか
  • 2コンマイクを使う主なゲーム
  • 2コンマイクで歌を録音したアーティスト・星野源

皆さん、こんにちは!けんた@ロスジェネ青春マガジン(@lost_gene_mag)です!

本日2023年7月15日は、ファミリーコンピュータ(ファミコン)の生誕40周年記念日です。

さまざまなメディアで、「ファミコン40周年」に関する記事が出ていますが…

当サイトでは、初代ファミコンの象徴的な機能である「2コンマイク」にフォーカスをあて、

  • 2コンマイクをどのように使うのか
  • 2コンマイクで遊べるゲームは何か
  • このマイクを歌の録音に使った星野源のエピソード

について、ご紹介させていただこうと思います。

そもそもファミリーコンピュータとは

まず最初に、そもそもファミコンとは何なのか、振り返ってみようと思います。

ファミリーコンピュータ(ファミコン)は、1983年に任天堂が発売した家庭用ゲーム機です。

このファミコンは、ゲーム業界における画期的な変革をもたらし、社会に大きな影響を与えたことで知られています。

家庭用の本格的なゲーム機

ファミコンはゲーム業界において初めて本格的な家庭用ゲーム機として成功を収めた製品です。

それまで、テレビゲームというと、ゲームセンターなどに置かれているアーケードゲームが主流でしたが、そうしたテレビゲームを、文字どおり「家庭(ファミリー)のテレビへ」持ち込んだ点が、非常に画期的でした。

加えて、アーケードゲーム機と比べると安価で、家庭で手軽に楽しめるゲーム機であったことも特筆すべき点です。

こういった手軽さやにより、多くの家庭にゲームが普及し、ゲーム産業の拡大につながりました。

今でも続く名作を生み出す

ファミコンは、数々の名作ゲームを生み出しました。

「スーパーマリオブラザーズ」や「ゼルダの伝説」、「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」など…

こういった、今でも多くの人に愛され続けているゲームが登場したのも、ファミコンが初めて

当時の限られたスペックの中で、個性的なキャラクターを自在に動かし、その世界観を当時の子どもたちに強く印象づけたのが、このファミコンだったのです。

これらのゲームは、その後のゲーム開発においても大きな影響を与え、ゲームデザインやストーリーテリングの基準を確立しました。

コミュニケーションツールやプログラミングの入門機としても

さらに、ファミコンはゲームをプレイすること以外でも、家庭内のコミュニケーションやエンターテイメントの一環としての役割を果たしました。

友人や家族と一緒にゲームを楽しむことで、コミュニケーションや協力プレイの経験が生まれ、人々の絆を深めました。

とりわけ、「ツインビーシリーズ」や「くにおくんシリーズ」、「がんばれゴエモンシリーズ」といったゲームでは、「協力」という概念がゲームに持ち込まれます。

これは、「対戦」とは違った形でのコミュニケーションを生み出し、ゲームに新たな可能性を見いだせるようになります。

また、ファミコンはゲーム以外にも様々な周辺機器が存在し、音楽や絵を作ったり、キーボードを使ってプログラミングを学んだりすることもできました。

「ファミコン」がゲーム産業を発展させた

このように、ファミコンはゲーム業界における画期的なゲーム機であり、多くの人々にゲームの楽しさを広めました。

こうした「ファミコン」の目指すものは、任天堂の後継機である「スーパーファミコン」から現代の「ニンテンドースイッチ」に至るまでの一連のゲーム機に受け継がれます

また、任天堂以外でも、ソニーの「プレイステーション」シリーズが生まれ、現在まで進化しながら存在し続けるなど、ゲーム産業の成長を促しました。

さらに、ファミコンは家庭内でのコミュニケーションやエンターテイメントの一環として、人々の生活に深く浸透しました。

その功績から、ファミコンはゲーム業界の歴史において永久に輝く存在となっており、今もなお、愛され続ける存在なのです。

2コンマイクって何?

さて、そんなゲームの歴史におけるエポックメイキングな存在、ファミコン。

そんなファミコンの中で、進化し続ける後継機には存在しない、1つの個性的な機能があります。

それが、2コントローラーに備えられたマイク、通称、「2コンマイク」です。

ファミコンは、2人で対戦や協力プレイができるよう、標準でコントローラーが2個備えられています。

1コントローラーには、主にタイトル画面で使う、スタートボタンとセレクトボタンが。

そして、2コントローラーには、それらのボタンがない代わりに、コントローラー上部にマイクと、その音量をコントロールするボリュームフェーダーがついています。

これが、2コンマイクというものです。

「ゲーム機にマイクが備えられているのなら、カラオケとかもできるんじゃないの?

となりそうですが、実際にはこのマイクは「音声入力の有無」を判定する程度の機能しかありません。

ですので、マイクならではの機能を使ったゲームというのは、実際にはほとんどありませんでした。

けんた
けんた
何なら、ボリュームが0になっていないせいでノイズが入り、邪魔に感じることも多かったくらいでしたよね…。

2コンマイクを使う主なゲーム

と、そのように、実は大した機能を有さない2コンマイクでしたが、当時のゲーム開発者たちは、そんな中でも、遊び心を発揮しながら、2コンマイクの機能をゲーム内に取り込もうとしていました。

以下では、2コンマイクを使うゲーム、少しご紹介させていただきます。

初代ゼルダの伝説

現在も最新作が発売され、さまざまな世代に愛されている「ゼルダの伝説」シリーズ。

そんなゼルダの伝説の最初の作品は、ファミリーコンピュータ・ディスクシステムで発売されています。

さて、このゼルダの伝説の中に、「ポルスボイス」という敵が登場します。まるでウサギの顔のような敵キャラクターで、大きな耳がとても印象的。

で、実はこのポルスボイスは、大きな耳があるがゆえに、「大きな音が弱点」とされており、ゲーム中でも、ヒントをくれるおじいさんから、

オトニヨワイ イキモノガイル

というヒントをもらえます。

音に弱い生き物は分かったけど、その「音」ってなんだろう…

と多くの子どもたちは考えます。

ゲーム中には、音を鳴らすアイテムとして「笛」がありますが、ポルスボイスにこれを使っても効果はない…。

実はこの「ポルスボイスが苦手な音」は、2コンマイクで聞かせる「声」

ポルスボイスの群れが現れたら、2コンマイクで音を鳴らすと、一瞬で全滅させることができてしまうのです。

まともに剣で戦うと最強ランクの耐久力を持つだけに、この2コンマイクであっさりと一掃できてしまうこの状況は、当時の子どもたちに大きな衝撃を与えたものでした。

ドラえもん(ハドソン)

ファミコン初期の名作と名高い、ハドソン制作のドラえもん。そのカセットが白かったことから、通称「白ドラ」と呼ばれているゲームです。

このゲームは、3つのステージから成り立っているのですが、それぞれのステージで、2コンマイクを使えるシーンがあります。

「開拓編」野沢プログラマー

まずは第1ステージ「開拓編」。

ボスが待つ「ガルタイト鉱業」の建物右奥にあるスペースで、「2コンマイクで声を出しながら攻撃を続ける」と、隠しキャラクターの「野沢プログラマー」が登場します。

野沢プログラマーを出すと、ボーナス8万点がゲットできます。

「魔境編」ジャイアンのダミ声パワー

次に、ステージ2に相当する「魔境編」。このステージでは、ジャイアンとスネ夫を助け、彼らとともにステージを進んでいきます。

ここで、ジャイアンを仲間にしている状態で、2コンマイクに大きな声を入力すると…

なんと、ボスも含め、画面内の敵を一瞬で全滅させることができるのです。

原作で、ジャイアンのひどい歌を聴かされると周りの人たちが苦しむシーンを、見事に2コンマイクを使って再現した、原作リスペクトの感じられる、とても面白い技でした。

「海底編」ドラミちゃんを呼び出そう!

そして第3ステージ「海底編」。

ここではしずかちゃんを助けて、ボスのポセイドンのところへ向かうわけなのですが…。

ここでは、ステージ内のとある場所で、2コンマイクに叫ぶと、ドラミちゃんを呼び出して、すべてのアイテムを集めてくれる、という裏技があります。

攻略本には「『ドラミちゃ〜ん』と叫ぼう!」といったようなことが書かれていましたが、実際のファミコンは、具体的にどのような音声が入力されているかを判断することはできません。

でも、全体的に難易度の高い、この「ドラえもん」において、「ドラミちゃ〜ん」と叫びたくなる気持ちは、よく分かるものでした。

スターソルジャー

こちらもハドソン不朽の名作、スターソルジャー。高橋名人の16連射でおなじみのゲームですね。

このゲームでは、タイトル画面で…

  • セレクトボタンを4回押し、
  • コントローラー1のセレクト・A・B・右と、
  • コントローラー2の左を全部押したままにして、
  • マイクに向かって叫びながら、
  • スタートボタンを押す

というふうにすると、いきなり裏ステージから始めることができます。

裏ステージは、本来であれば表の16ステージをクリアしてから行くところ。

なので、この裏技でいきなり行けるというのは、非常にありがたいのですが…いかんせん、コマンドが難しすぎる

なので、この裏技に失敗して、何度も普通の「メルス」(最初の敵)を目撃してしまうというのも、当時の子どもの「あるある」でした。

たけしの挑戦状

2コンマイクをふんだんに使うゲームといえば、やはりこの「たけしの挑戦状」を外すわけにはいきません。

ゲーム中に登場する「スナック あぜみち」でカラオケをし「宝の地図」をもらうことが、ゲームクリアにおいて必須になるのですが…

ここでの「カラオケ」は、なんと実際に2コンマイクで音声入力をしないといけません。

多くのゲームにおいて、2コンマイクは「裏技」的な扱いになっていることが多い中、この「たけしの挑戦状」だけは、正規ルートでゲームをクリアする上で必須になっています。

「クソゲーの代名詞」と言われることも多いたけしの挑戦状ですが、こういった既存のゲームの概念にとらわれない柔軟な発想が、こういった声を呼んでいるのかもしれませんね。

星野源「創造」で2コンマイクが使われる

ところで、この「2コンマイク」を、なんと実際のマイクとして、歌のレコーディングに使ったアーティストがいます。

それが、星野源

星野源は、楽曲「創造」の一部レコーディングにおいて、なんとこの「2コンマイク」を使い、歌を録音していたのです。

 

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星野源は、

ゲーム機にマイクを付けるというアイデアと、長い間品質を保ち続ける技術力に脱帽です。

といっていますが、ファミコンフリーク的には、「私たち世代にとってはとても愛着のある2コンマイクで、歌を録る」というアイデアと、それを楽曲の中で見事に活かす音楽技術力に脱帽」です。

星野源の、ファミコンに対する愛情がよく分かる、とても素敵なエピソードですよね。

まとめ

以上、本日は、ファミコン40周年を記念して、ファミコンの中でも特に特徴的な「2コンマイク」にフォーカスをあてて、お話しさせていただきました。

2コンマイクのような「音声入力」機能が実装されているゲーム機は、長いゲーム機の歴史の中でも、この初代ファミコンくらい。

ボタン操作が中心となるファミコンゲームにおいて、この音声入力をどう扱うかは、ゲーム開発において非常に難しかったためか、2コンマイクがゲーム操作においてメインを張ることはありませんでした。

でも、その一方で、「裏技」では大活躍

2コンマイクの機能は、その後ファミコンがスーファミに進化した際には実装されず、今となっては「ゲーム機にマイクがある」という話がピンと来る人も、あまり多くない状況です。

でも、だからこそ、ファミコンの2コンマイクはすごく貴重で、そしてノスタルジックな感情をかきたてられます。

懐かしの2コンマイク…もしよろしければ、皆さんも改めて一度、手にしてみてください!

 

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