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難しい?初代ゼルダの伝説、当時の子どもはどうやってクリアした?

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★この記事で分かること★

  • 初代ゼルダの伝説の難しさ
  • 初代ゼルダを当時の子どもたちがクリアできていた理由
  • 初代ゼルダを今遊ぶ方法

皆さん、こんにちは!けんた@ロスジェネ青春マガジン(@lost_gene_mag)です!

人気ゲーム「ゼルダの伝説」シリーズの最新作、「ゼルダの伝説・ティアーズオブザキングダム」が発売されました。

本日は、そんなゼルダの伝説最新作の発売を祝して、私たちロスジェネ世代にとって思い出深い「初代ゼルダの伝説」についてお話ししようと思います。

初代ゼルダの伝説とは

初代ゼルダの伝説は、任天堂が1986年に発売したアクションアドベンチャーゲームで、ファミリーコンピュータ・ディスクシステムのゲームとして発売されました。

幻想的な音楽と、当時としては画期的だったデータセーブ機能の搭載により、しっかり時間をかけて遊ぶアクションアドベンチャーゲームとして、高い評価を得ます。

また、初代から、オープンワールド形式で展開され、自由度が高く、謎解き要素もあることで有名です。

プレイヤーは、ガノンにさらわれたヒロインのゼルダ姫を救うため、勇者リンクとなり、物語の舞台となるハイラル王国を冒険します。

プレイヤーは、剣や弓矢、ブーメランなどの武器を使用し、敵を倒しつつ、8つのダンジョンを探索し、トライフォースを集めて、最終ダンジョン「デスマウンテン」にいるガノンを倒すことが目的となります。

初代ゼルダの伝説は、非常に自由度の高いゲームシステムを採用しています。

難易度云々を抜きにすれば、プレイヤーは、自由にマップ内を移動することができ、どの順番でダンジョンを攻略するかも自由です。また、一部のアイテムやダンジョン内の謎の解き方は、プレイヤーに任されており、自分で考えなければならない点も魅力の一つです。

また、初代ゼルダの伝説は、ディスクシステムの拡張音源の特性を活かした美しい音楽にも注目が集まりました。とりわけ、オープニングテーマ曲や地上BGM、謎を解いたときのSE音などは、一連のシリーズを通じて、今でも愛される曲となっています。

初代ゼルダの伝説が難しい4つの理由

さて、そんな初代ゼルダの伝説ですが、今改めてプレイすると、

え、こんなに難しいの?

と驚かれる方が、非常に多いです。

この、初代ゼルダの伝説を難しく感じる背景には、いくつかの事情があるように感じます。以下、そんな初代ゼルダを難しく感じる理由について、3点、整理してみました。

【理由①】行き先が軒並みノーヒント

まず、初代ゼルダの伝説、ゲームをスタートすると、主人公・リンクが何のオープニングもないまま、洞窟と行き先が3つある広場に立たされています。

もちろん、この洞窟に入り、おじいさんから剣を入手することが最初のミッションになるのですが…

後のゼルダのように、チュートリアル的な冒険もなければ、ストーリーの解説なども一切無く、ホントにスーパーマリオの「1−1」のように、いきなり冒険が始まってしまいます。

そして、ゲーム中では、行き先などについては、一切ノーヒント

この、ノーヒントで冒険の舞台にいきなり放り込まれてしまうこの展開、最近のゲームになれた方にとっては、かなりの唐突感を感じてしまうようです。

【理由②】隠し扉の場所もノーヒント

ゼルダの伝説と言えば、壁や木を破壊して隠し扉を見つけ、その先にあるお店や宝物を探したり、ダンジョンへ入ったりするのが、醍醐味のひとつ。

その「壊せる扉」については、SFC版以降のゼルダの伝説であれば、どこが壊せるかが外見上だいたい分かるようになっているのですが…

この初代ゼルダの伝説では、どこが壊せるかが完全にノーヒント

ですので、木や壁があれば、手当たり次第にロウソクや爆弾を使うしかなく、これがかなりの苦行になります。

加えて、爆弾は手持ちの数が限られていますし、主戦となる「青いロウソク」に至っては「1画面内で1回しか使えない」(2回使いたかったら、一度画面をスクロールさせないといけない)という謎の制約があったり…。

そうやって苦労を重ね、ようやくドアを開けたと思ったら、

ドアノ シュウリダイヲ モラウゾ

とおじいさんに怒られて、お金を没収されたり…と、なかなかにハードな展開が待っているのでした。

【理由③】軽装で強敵と戦えてしまう

イントロでも申し上げたように、この初代ゼルダ、自由度が高いです。

たとえば、その気になれば、ほぼ初期装備のまま、ラスト1つ前のダンジョン・レベル8に突入することもできてしまいます。

けんた
けんた
青いロウソクさえ買ってしまえば、それ以外は初期装備のままでレベル8に行けるんです。

しかしながら、そんなことをすると、ハートの数が3つのまま、1発でハート2個を奪う攻撃力の強敵・タートナック青になすすべもなくやられてしまいます。

このように、

敵のレベルに見合ってない軽装のまま、強敵と戦える

というのも、自由度の高さならではなのですが、これが難易度を高く感じさせる要因になっているようにも思います。

このほか、地上でも高い攻撃力を誇るライネルに軽装のまま出会うこともありますし、装備が整いきっていない状態でダンジョンレベル6のウィズローブと戦って苦戦するというのも、よくあるパターンです。

【理由④】アクションゲームとしての難易度も高い

ゼルダの伝説は、当時としては珍しい、アクションアドベンチャーゲーム。

ですので、ゲームのクリアに向けては、アクションゲームのスキルも問われることになるのですが、これもまた、高いものを求められます。

任天堂のゲームですので、アクションの操作性には全く何の不満もないのですが、とにかく個性的な強敵が多く、これらに手こずらされてしまうのです。

どんな強敵がいたか、見ていきましょう。

初代ゼルダの強敵たち
  • タートナック:正面からの攻撃を受け付けない。レベル5と8に登場する青は攻撃力も高い。
  • ウィズローブ:ワープしながら攻撃力の高い呪文を連発。赤は体当たりされるとハートを4つも奪われる。青は赤ほどの攻撃力はないが耐久力が高い。後述するライクライクと一緒に出るのもイヤ。
  • パタラ:レベル9の要所に中ボス敵に登場。攻撃力が高い上、周りを飛ぶ子分を全員倒さないと本体を叩けないため、じわじわ体力を奪われる。

また、これらの強敵に対して、あまりアイテムが効かないというのもつらいところ。

タートナックは爆弾が効くので、数が多いときには意外と効果があるのですが、基本的にこれらの強敵は剣のみで戦うことになり、これもまた、難易度を上げる要因になっています。

説明書のヒントと攻略本があれば意外といける

ところが、そんな難しい初代ゼルダですが、私の周りには、当時小学生くらいであったにもかかわらず、クリアした人はたくさんいます。

それも、攻略サイトもYouTubeもない、昭和の時代に、です。

こんなに難しい初代ゼルダの伝説を、当時の子どもがクリアしていたのは、どうやっていたのでしょうか。

このカギになるのは、2つあります。

序盤の進め方を解説していた説明書

まず、この初代ゼルダ、説明書が非常に丁寧でした。

ゲームのストーリーや操作方法、アイテムの説明といった、単純な「説明」にとどまることなく、説明書の後半で、序盤の進め方について、まるで攻略本のように、丁寧に説明してくれているのです。

ゲーム内にチュートリアルこそありませんが、説明書のこの部分を読みながらプレイすることで、序盤の進め方やゲームの雰囲気をつかむことができたのです。

詳しい攻略本で隠し要素を把握!

また、今の子どもたちは、ネットで攻略法を調べるというのが定番化していると思うのですが、当時の攻略法を知る方法といえば、攻略本

ゼルダの伝説については、任天堂がリリースした人気ゲームということで、攻略本もいくつか発行されていました。

その攻略本には、おおむね次のような情報が掲載されています。

  • 地上マップとその隠し要素
    (爆弾やロウソクで入れる扉など)
  • ダンジョンの場所とダンジョン内マップ
  • 敵の攻略法
  • アイテムの入手方法

これを手元に置きながらプレイすることで、ノーヒントでは分からない各種の隠し要素についてもヒントを得ることができ、適正な難易度に落とし込むことができていたのです。

ただし、すべてをネタバレしていなかった

ただし、当時の攻略本は、すべての要素を明らかにすることによって、ゼルダの伝説の醍醐味である「謎解きの楽しみ」「発見の喜び」をスポイルしないように、配慮がなされていました。

具体的には、

  • 地上の隠し扉は、具体的にどのマスにあるかまでは明示していない
    (「このフロアの、どこかにある」までしか教えてくれない)
  • レベル7以降のダンジョンはマップなし
  • 「ドアノ シュウリダイヲ モラウゾ」は秘密

といった具合です。

このため、地上部分においては、自らで隠し要素を探す楽しみは残されていました。

また、ゲームに慣れてきて、いよいよ終盤戦というダンジョンレベル7以降は、自分でマップを理解して、クリアしなければなりませんでした。

このように、すべてをネタバレすることなく、難易度を適正化して「ちょうどいいレベル」になるよう、情報を開示してくれていた、当時の攻略本のおかげで、子どもたちは、このゼルダの伝説を楽しむことができていたのです。

初代ゼルダの伝説の思い出深いシーン

さて、そんな初代ゼルダ、思い出深いシーンがいくつかあります。ここでは、それらをいくつか、振り返ってみようと思います。

マップ右上の「ミンナニ ナイショダヨ」

このゼルダの伝説シリーズには、「お金(ルピー)をためて、アイテムを買う」という、RPG的な要素があります。

そのため、快適にゲームを進めようと思うのであれば、早め早めにお金を貯めて、「ロウソク」や「マジカルシールド」「青い指輪」などのアイテムをゲットしたいところ。

このお金は、敵を倒すことでも手に入るのですが、各所に隠れているモリブリンから、こっそりお金をもらうこともできます。

その中でも、もっとも簡単に、かつ高額のルピーを入手できるのが、マップ画面右上にある洞窟内のモリブリン

ここで、いともたやすく、100ルピーもの大金を手にすることができるのです。多くのゼルダプレイヤーは、ゲーム開始直後にこの大金を求めて、画面右上へ一目散へ向かっていったのでした。

マジカルシールドを食い尽くすライクライク

リンクは、初期状態では小さな盾を持っていますが、この盾はビームなどを防ぐことはできません。

しかし、マジカルシールドという盾を購入すれば、そういったビームも防ぐことができるようになり、中盤以降の戦いがグッと楽になります。

そんなリンクの…というより、プレイヤーに立ち塞がるのが、ライクライクというモンスター。

このモンスターは、戦闘力は決して高くないのですが、恐ろしいのは

捕まると、マジカルシールドを食べてしまう

マジカルシールドを持った状態でライクライクに当たると、そのまま使って、解放されたときには、マジカルシールドがなくなってしまっているのです。

そのため、このライクライクが出るレベル4、6、9のダンジョンでは、とにかくライクライクに細心の注意を払いながら、攻略を進めることになるのでした。

ちなみに、このライクライクの名前の由来は「たで食う虫も好き好き(=ライクライク)」から来ているそうです。

最強モンスター・ウィズローブの圧倒的な強さ

この初代ゼルダの伝説で、一番苦しめられるモンスターは、何と言ってもウィズローブでしょう。

赤は神出鬼没に、青は半透明になってのワープを繰り返しながら、マジカルシールドでしか防げない魔法を大量に放ってきます。

攻撃能力も高い上、耐久力も高く、特に青のウィズローブは、最強のマジカルソードをもってしても3回の攻撃を当てないと倒せません。

レベル6とレベル9にしか登場しませんが、この2つのダンジョンは、どちらもゼルダ屈指の高難易度。それは、明らかにこのウィズローブが作り出しているものであったのです。

けいこ
けいこ
しかもウィズローブは、ライクライクと一緒に出てくることも多いので、緊迫感が増し増しになるんですよね。

初代ゼルダの伝説で今遊ぶには

さて、この初代ゼルダの伝説、今遊ぶには、どうすれば良いでしょうか

ゲーム&ウォッチ ゼルダの伝説

2021年に発売された「ゲーム&ウォッチ ゼルダの伝説」は、懐かしのゲーム&ウォッチの中に、

  • ゼルダの伝説(初代)
  • リンクの冒険
  • ゼルダの伝説 夢を見る島

の3作が収録されています。画面は少し小さいですが、まさに当時のゼルダの伝説を、いつでもどこでも楽しめるという点において、非常に魅力的なアイテムです。

Nintendo Switch Online

今や多くの人が持っている、国民的ゲーム機・ニンテンドースイッチ。

このスイッチの「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」で、初代ファミコンで遊ぶことができるんです。

プレイには「Nintendo Switch Online」に加入する必要がありますが、これに加入していれば無料で、初代ゼルダの伝説を含む、ファミコンの名作の数々に触れることができます。

 

その他のプレイ方法

上記に挙げた2つが、新品で初代ゼルダに触れることができる方法ですが、これ以外だと、「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」を買う手もあります。

これは、小型のファミコンの筐体に、ファミコンの名作ゲーム30本を入れたゲーム機なのですが、内容的にはニンテンドースイッチと重複している上、出先でプレイ可能なスイッチの下位互換にしかなりません。

にもかかわらず、市場ではプレミア価格で取引されているようですので、単純に「初代ゼルダで遊ぶ」だけが目的なのであれば、候補から外して良いでしょう。

また、中古でファミコンやディスクシステムを購入する手もあるでしょう。

とはいえ、今となっては30年以上前のハードになりますし、特に初代ファミコンはテレビに接続するのも一苦労でしょうから、 こちらもあまり現実的とは言えません。

なので、ここは素直に、ゲーム&ウォッチか、ニンテンドースイッチで初代ゼルダを楽しむのが、圧倒的にオススメです。

まとめ

以上、本日は、初代ゼルダの伝説について、

  • 自由度に起因して、難易度が非常に高くなっていること
  • ただし、その難易度は、当時の攻略本を手元に置きながら遊ぶことで、適正なものに落とし込めること

などをご説明させていただきました。

初代ゼルダ、私たちのような世代には非常に印象的なゲームです。そして、その懐かしさは、今回のように、ゼルダの最新作が発売されるタイミングで、一気に蘇ってくるのです。

初代ゼルダ、今でもプレイできる方法は、いくつかあります。

初代ゼルダ、久しぶりにやってみたいな…
久しぶりにゼルダで遊びたいけど、今から新しいゲームにチャレンジするのも面倒だな…

そんな皆さん、ぜひこれを機に、初代ゼルダの伝説で、遊んでみて下さい

 

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