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「HARELUYA II BØY」愛すべき不良マンガの名作!

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★この記事で分かること★

  • 「HARELUYA II BØY」のあらすじ
  • 「HARELUYA II BØY」の印象的なシーン
  • 初代「ハレルヤ」と「II」の関係

皆さん、こんにちは!けんた@ロスジェネ青春マガジン(@lost_gene_mag)です!

突然ですが皆さん、「HARELUYA II BØY」というマンガを覚えていますか?

全盛期の少年ジャンプを彩った、1990年代を代表する不良マンガ。その個性的なキャラクターは、今もなお、私たちの心に、強く残っています。

本日は、「HARELUYA II BØY」を少年時代のバイブルにしていた私が、「HARELUYA II BØY」について、お話しさせていただこうと思います。

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「HARELUYA II BØY」とは

HARELUYA II BØY」は、週刊少年ジャンプで、1992年から1999年まで連載されていたマンガです。

作者は梅沢春人氏。全33巻となかなかの長編作品で、アニメ化もされています。

連載が始まった1992年の週刊少年ジャンプは、ドラゴンボールをはじめとした、たくさんの人気マンガが勢揃い。まさに「ジャンプ全盛期」と呼ぶにふさわしい時期でした。

当時の主なジャンプ連載マンガ
  • ドラゴンボール
  • 幽☆遊☆白書
  • スラムダンク
  • ダイの大冒険
  • こちら葛飾区亀有公園前派出所
  • ジョジョの奇妙な冒険
  • ペナントレース やまだたいちの奇蹟

当時の週刊少年ジャンプは、「ドラゴンボール」に代表されるようなバトルマンガや、「スラムダンク」に代表されるようなスポーツマンガが人気の中心。

そんな中、「学園もの」「不良マンガ」として連載が始まった「HARELUYA II BØY」は、「私立楽園高校」が舞台。

ここで、主人公・日々野晴矢(ひびのはれるや)とその友人である岡本清志朗(おかもと きよしろう)、そして一条誠(いちじょうまこと)の3人が、さまざまな仲間や敵役と出会い、戦っていく…というお話です。

あらすじだけを見ると、ごくスタンダードな不良マンガに見えますが…

「世界征服」を臆することなく公言し、異様に傲慢な態度をとりつつも、決して弱い者いじめはせず、義理と人情に厚い、日々野晴矢。

「画家になる」ことを夢に、過酷なアルバイトと学業、そして画業を両立させながらたくなしく生きる、岡本清志朗。

かつては筋金入りのヤンキーだったが、ロックに目覚めたことで不良から足を洗った一条誠。

そして、彼らに襲いかかる、個性的な敵役たち…。

彼らのあまりにも個性的なキャラクターと、その言動の数々のおかげで、単なる不良マンガにおさまらない、圧倒的な魅力を放っているのです。

「HARELUYA II BØY」印象的なシーン

さて、この「HARELUYA II BØY」、とにかく印象的なシーンが非常に多いものでした。

以下、個人的にお気に入りな、いくつかの印象的なシーンを、ご紹介させていただこうと思います。

肩繰高校との野球対決

突然、何物かに襲われた、楽園高校野球部。

バットを振り回して暴れる晴矢に疑いがかかり、濡れ衣を晴らすため自らが囮になってみたところ…犯人は、肩繰高校野球部

この肩繰高校野球部と、紆余曲折を経て、野球で対決することとなった、晴矢と楽天高校野球部。

このときの、肩繰高校野球部エース・氷堂純一が繰り出す変化球が、とてつもないインパクトを誇ります。

そのボールの名は…ファックボール

中指を立ててボールを握って投げると、ボールがホップして打者の頭へ向かっていく…というボールなのですが…

野球経験者なら誰もが

そんな変化球、そんな持ち方で投げられるわけねーだろ!

と、熱くツッコんだものでした。

けんた
けんた
ちなみに、実際にこの握りでボールを投げると、球威が殺され、チェンジアップのようなボールになるんです。
けいこ
けいこ
マンガのファックボールとは、全然違うんですね…。

ミリオン・ナンバー0の最後

となりまち・「獄冥市」(ごくつぶし)を拠点とする凶悪暴走族・ミリオン

しかし実際は、「暴走族」などという生やさしい者ではなく、限りなくテロ集団に近いものでした。

ミリオンは、幹部陣に数字が割り当てられており、それがコードネームとなっています。この数字は、若いほどランクが上。

最初に登場したのは、ナンバー15でしたが、こちらは一条誠に敗れ、その後もさまざまなナンバーの敵が登場します。

その中でもインパクトがあったのが、ナンバー5の。普通に考えて、熊が人間に負けるなどとはにわかには考えづらいのですが、晴矢はこの熊にも勝利。

そして、正統派の格闘家であるナンバー3、2にも勝利し、さらには戦闘能力の低い「ボス」だったナンバー1にも、ロシアンルーレット対決で勝利します。

しかし、戦いはここで終わりません。最後に登場するのが「ナンバー0」。

ナンバー0の野望は「100万人の軍隊を作り、この国でクーデターを起こすこと」。これを語るナンバー0自身も、鍛え上げた肉体と戦闘力を持つ、一流のファイターです。

しかし、そんな「野望」も、「世界征服」を公言する晴矢の前では、あまりに小さいもの。最後は、その野望の差を感じさせるかのように、晴矢の前に屈します。

「でけぇ…野望(ユメ)だぜ… オレの…負けだ」

この言葉の後、ミリオンのアジトには警察が乗り込み、「奪った拳銃はどこにあるんだ」と言われるのですが、ここでナンバー0が、不適な笑いとともに発した言葉が、あまりにもインパクトがありました。

オレのケツの穴の中だよ!

あまりにも警察官をバカにした発言に、警察官は激高するのですが、ここでナンバー0はこう続けます。

オレに…触るな… 心配…すんな 逃げやしねぇさ…
オレは今… 気分がいいんだよ…

あまりにも穏やかな表情で負けをみとめる、そのいさぎよさ、すがすがしさは、「敵ながらあっぱれ」と思わされるものでした。

「HARELUYA II」というけど「I」もあるの?

ところで、この「HARELUYA II BØY」ですが、「II」とあることから、

「I」もあるの?

という素朴な疑問を持たれることもあります。

実はこの「HARELUYA II BØY」には、前作として、「HARELUYA」という作品があります。

こちらもジャンプで連載がされていたのですが、人気が出ず、1巻・10話で打ち切られてしまいます。

この「HARELUYA」は、遊び好きの神の息子、ハレルヤの将来を案じた神である父が、ハレルヤを人間にして地上に落とし、人間の愛の深さを学ばせる…というお話でした。

しかしこのマンガ、残念ながらあまり人気が出ることなく、先述のように「10話打ち切り」のパターンに陥ってしまいます。

しかし一方で、後半、不良マンガのテイストを出したことで、人気がじわり上昇

そこに着目して、読み切りで「HARELUYA II BØY」を掲載したところ、これがなかなかの好評を博すのです。

こうして「HARELUYA II BØY」の連載が週刊少年ジャンプで始まり、全33巻を数える長編の作品となるに至ったのでした。

けんた
けんた
そう考えると、このマンガを見切らなかった当時の編集さん、ナイス判断ですよね。

まとめ

以上、本日は「HARELUYA II BØY」について、お話しさせていただきました。

全盛期の少年ジャンプを彩る、時に熱く、ちょっぴりツッコミどころの多い、不良マンガ。

シリアスさとコミカルさが良い具合にミックスされたその雰囲気は、今読んでもなお新鮮です。

興味をもっていただけた方、ぜひご覧いただければと思います!

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