プロ野球

阪神・岡田監督、采配に4つの「問題点」!スタメン、成績、選手起用…

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★この記事で分かること★

  • 阪神・岡田監督の采配で気になるところ
  • 岡田監督の「こだわり」の問題点
  • 岡田監督の私情や好みが采配・選手起用に与える影響

皆さん、こんにちは!けんた@ロスジェネ青春マガジン(@lost_gene_mag)です!

2023年、絶好調の阪神タイガース!

岡田監督の理論的な采配のもと、優勝…もとい「アレ」を狙える位置につけています。

しかし、6月に入って、明らかに4〜5月の頃のような強さは感じられず、勝っているときには気にならなかった岡田監督の采配への疑問が浮かんでくるようになりました。

本日は、かつてプロ野球界隈でライターとして活動していた私が、阪神・岡田監督の気になる采配について、お話しさせていただこうと思います。

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岡田監督の「4つの気になる采配」

まず、誤解の無いよう、冒頭に申し上げておきますが、

当サイトは、岡田監督の采配を、基本的にはポジティブに評価している

という立場です。

今年の阪神タイガースは、采配によって勝てた試合も非常に多いです。

ここ数年の阪神タイガースには見られなかった、岡田監督の理論的な采配は、「野球を見る、新たな楽しみ」を生み出していると言えるでしょう。

一方で、一部に気になる采配があり、負けが込んでくると、そういった点が浮かび上がりがちであることから、本稿では、そうした

「岡田監督の気になる采配」

を、いくつかピックアップしている、というわけなのです。

ということで、岡田監督の気になる采配、見ていきましょう。

①捕手・梅野への固執

まず、これは別記事でも強く書いておりますが、岡田監督は

正捕手・梅野にかなり強く固執

しています。

梅野捕手は、キャッチングには定評がある一方で、リードが一本調子である点を指摘されています。

特に今年はその傾向が強く、アウトコースへボールを集めるなど、ワンパターンなリードを読まれて粘られたり、連打されたりしてビッグイニングを献上しがち。

坂本が明らかに好成績なのに…

一方で、昨年度矢野監督に重宝されていたもう一人の捕手・坂本。

岡田監督からはあまり評価されていないのかもしれませんが、巧みな配球と投手とのコミュニケーションで、坂本が先発マスクの日は、連日、好ゲームを演出しています。

別記事で言及している、梅野と坂本の捕手別勝率・防御率を見ていると、そのあたりの問題点は、客観的に明らかです。

こういった客観的なデータがあるにもかかわらず、岡田監督は捕手・梅野に固執していました。

この状況は、2023年上半期の阪神タイガースに関する、大きな話題になっていましたが、2023年7月16日、ついに岡田監督が自ら梅野のリードへの課題意識に言及することで、いったんの落ち着きを見せています。

とはいえ、多くの人が梅野への固執を指摘する中、なかなかそこへ対応できなかった点については、やはり一定の総括は必要と考えられるでしょう。

②好調な中継ぎ投手の酷使

岡田監督は、かつて阪神やオリックスの監督であった頃から、好調な投手を連投させる傾向がありました。

2000年代であればそれも許されたのかもしれませんが、今は「投手の肩は消耗品」であるという考え方が強く根付いています。

にもかかわらず、岡田監督は、令和の時代に今なお、好調な中継ぎ投手を連投させる傾向にあります。

そしてその結果、消耗した投手が調子を落として、好調時のようなピッチングを見せられず、自信を喪失してしまう…というシーンも、多々見られました。

たとえば、序盤から中継ぎで活躍した石井投手は、その活躍ぶりに気を良くしたのか、岡田監督は勝ちパターンで終始起用していますが、最近は明らかに調子を落としています。

また、防御率1点台で、こちらも中継ぎで勝ちゲームを組み立ててきた加治屋投手も、連投がたたって、最近は失点するシーンが目立つようになりました。

このほか、島本投手や岩崎投手も、好調時のピッチングを期待して連投させるものの、どこかで調子を崩して痛打されるシーンが見られました。

特に岩崎投手については、「間隔が詰まると球のキレが悪くなる」という弱点が比較的知られているにもかかわらず、連投させ、その結果失点…という事例もあります。

JFKの成功体験と問題点

岡田監督といえば、第一次政権において、あの「JFK」を確立したことで知られています。

しかし、そのJFKは、後に酷使から失点する機会が増えた上、先発ピッチャーが育たなくなるという副作用も生じさせています。

もちろん、中継ぎ投手が充実していることは強みではあるのですが、その強みを活かすためにも、「投手は消耗品である」ことを前提にした、丁寧な継投策が必要なのでは…

と、そんなことを思わされてしまうのです。

③右・左への過度な意識

岡田監督は、開幕前は「スタメン固定」にこだわっていました。

一方で、固定されたスタメンの中に調子の悪い選手が出たりすると、他の選手を試そうとしたりするのですが、この試し方において

「右・左への過度な意識」

が見られます。

固定メンバーの決まらないライトは…

たとえば、固定メンバーがなかなか決まらなかったライトは、

  • 森下(右)
  • 前川(左)
  • ミエセス(右)
  • 島田(左)

と、主な候補がこれだけいるのですが、これらのメンバーを固定することなく、相手投手の右・左によって、日々使い分けるようになります。

前日に活躍した選手であっても、次の日が右投手だったりすると、右打者は容赦なく外されたり、逆もまた然り。

サトテルの2軍落ちで空いたサードは…

また、佐藤輝が二軍落ちになったことで、サードのポジションも空くようになりましたが…

こちらも、

  • 渡邉諒(右)
  • 糸原(左)

と、相手投手によって右と左が使い分けられる状況に。

もちろん、右・左でオーダーを組み替える重要性・必要性があることは、言うまでもありません。

でも、せっかく調子が上がってきそうな選手であっても、この「右・左」問題のせいでスタメン落ちして、実戦感覚を失って、結局調子を上げられないまま

みたいなことになると、非常にもったいないわけなのです。

④こだわる選手と見切る選手のギャップの大きさ

岡田監督は、こだわる選手については、成績が悪くなろうとも、また周りからどんな声が上がろうとも、徹底的にこだわり続けます

その最たる例が、先述の捕手・梅野でしょうし…

また、調子を崩したノイジーや佐藤輝も、少々のことでは下げようとしませんでした。

一方で、先述のように、もともと自分の構想に入っていなかった選手については、それこそ「右・左」だけで起用の可否を判断してしまっていました。

このように、「こだわる選手については、どれだけ調子が悪くとも粘り強く使おうとする」一方で、「こだわりのない選手については、割と簡単に外されてしまう」という、このギャップ。

「好み」が露骨に顕在化…

もちろん、監督も人間なので、多少は選手起用に自分の好みが入ることは想定されるもの。

ただ、岡田監督の場合、この「好み」がかなり露骨に顕在化しているので、「こだわりのない選手」側からしてみると、モチベーション維持が難しくなるのではないか…

と、そんな懸念が生じてしまうのです。

けんた
けんた
好成績なのに全然重用されない坂本捕手なんかは、その最たる例かもしれません。

まとめ

以上、今回の記事では、岡田監督の采配の気になるところについて、4点、整理させていただきました。

冒頭にも書いたように、当サイトは、基本的に岡田監督を肯定的に評価しているというスタンスです。

ただ、その上で、やはり勝てない日々が続くと、どこか敗因を探したくなるもの。

そして、その敗因を探そうとすると、どうしても

「岡田監督の私情や好みが、あまりに強く采配に出過ぎでは?」

という点が浮かび上がってしまうのです。

好みが采配に出ること自体は、やむを得ないものだとは思いますが…

  • 好みの采配への出てき方が、あまりに露骨であること。
  • 負けが込んでいるときに、それが敗因と評価されうるものであること。

これが、問題だと考えます。

今年の阪神タイガースを「アレ」に向かわせるためには、チームが一丸となることが、何より大切です。

どうか、前向きな采配で、再び阪神タイガースが快進撃を始めること、心より願っています!

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