★この記事で分かること★
- 高橋名人とスターソルジャーの関係
- 高橋名人の「スイカ割り」「ばねで逮捕」の真実
- 高橋名人の現在
皆さん、こんにちは!けんた@ロスジェネ青春マガジン(@lost_gene_mag)です!
私たち世代にとって、憧れの人物といえば、「高橋名人」は外せませんよね。
本日は、スターソルジャーで1面34万点をたたき出せるほど、高橋名人とスターソルジャーを愛する私が、高橋名人とはどんな人か、そしてロスジェネ世代の子どもたちにどんなインパクトを残したのか…振り返ってみようと思います。
そして、数々の『伝説』も、一緒に思い出してみましょう!
高橋名人って、誰?
私たち、アラフォーの、いわゆる「ロスジェネ世代」であれば、多くの人が知っていると思いますが、若い人たちには知られていない、高橋名人。
「高橋名人」は、実はハドソンの社員さんで、本名を「高橋 利幸」さんと言います。
もともとはハドソンの宣伝部で働いていたのですが、その中でコロコロコミックとの信頼関係を築くことに成功し、「キャラバン」と呼ばれるファミコン大会にも参加。
ここで、将棋のように「名人」という呼称をつけた「高橋名人」の名前を名乗ることで、ゲーム会社の一社員でありながら、その枠を超越した、一躍大ブレイクを果たすのです。
高橋名人伝説
さて、そんな高橋名人には、当時、数々の伝説がありました。いくつか、ご紹介させていただこうと思います。
「16連射でスイカ割り」?
高橋名人の代名詞と言えば「16連射」。「スターソルジャー」などのシューティングゲームにおいて、ボタンを連打し、1秒間に16発のビームを撃つというテクニックです。
この「スターソルジャー」というゲームには、16発のビームを打ち込むことで撃破できる「ラザロ」という敵キャラがいました。
この「ラザロ」をいかに上手く倒すかが、ハイスコアのポイントになっていたのです。
この点、高橋名人の16連射があれば、ラザロで高得点ボーナスを出すことはたやすいもの。
このラザロボーナスを確実にたたき出せることが、高橋名人の「名人」としてのブランディングに大きく効いていたと言えます。
…と、ここまでは現実的な話なのですが、この16連射の連打力がすごすぎるがゆえか、「16連射でスイカを割る」という、衝撃的な映像が作成されてしまいます。
その映像がこちら。
もちろん、これは後にネタだと判明するのですが、当時の純粋な子どもたちは、「16連射でスイカを割れる高橋名人スゲー!」となっていたものだったのです。
バネを使ったイカサマで逮捕」?
そして、この16連射があまりにも衝撃的で、非現実的に思われたためか、高橋名人には、いわれのないデマも出回ったりしてしまいます。
その1つが「高橋名人、逮捕」というもの。
これは、
高橋名人の16連射は、実はコントローラーにバネを仕組んだイカサマによるものであり、それがバレて詐欺罪で逮捕
という、完全に事実無根のデマでした。
しかしながら、まだメールもネットもスマホもないような1980年代に、この「高橋名人、逮捕」のデマはなぜか全国レベルで広まってしまいます。
「高橋名人、16連射がイカサマで逮捕」という話は、子どもたちにとって、よほど衝撃的でした。
そして、その衝撃が大きすぎるがゆえに、口コミだけであるにもかかわらず、かくも短時間で、全国に広まってしまったのでしょう。
なお、余談になりますが、コントローラーにバネを仕組んでも、連射力は上がりません。
何なら、バネが入ったことによる重みと抵抗で、むしろ連射力は下がるのではないかと考えられるくらいです。
高橋名人の現在
さて、高橋名人は、一連のファミコンブームの後、どうしていたのでしょうか。
高橋名人は、その後もハドソンの社員として、日々職務に取り組んでいましたが、2011年にハドソンを退社。
その後、2014年株式会社ドキドキグルーヴワークスを設立し、「代表取締役名人」という役職に就きます。
現在は、同社の役員名簿に名前などはありませんが、Twitterでプロフィールを確認する限り、「ゲームプレゼンター」として、いくつかの会社に属しながら活動している様子です。
高橋名人です。 現在、(株)MAGES.、アミュレート、(株)ビー・セブン所属。「ゲームプレゼンター」として活動しています。 仕事に関しては、(株)ビー・ブレーブ bebrave@bebrave.co.jp までお願いします。 また、福岡ゲームミュージックフェス(FGMF)の応援団長でもあります。
また、YouTubeなどで近況を知ることもできます。あの連射力、今でも健在のようです。
まとめ
以上、今回、懐かしの高橋名人について、過去の偉業と近況について、ご紹介させていただきました。
高橋名人、アラフォー世代のゲーマーたちにとっては、忘れられない人物です。
それだけに、ふとした拍子に「最近、どうしてるのかな…」と気になることがありますが、最近はSNSなどがあります。
SNSやYouTubeを通して、現在の高橋名人の様子、しっかり拝見することができます。
かつてその生き様に勇気をもらった子どもたちも、今やすっかり、大人になりました。
大人になった私たちは、何も考えずにゲームを楽しんでいた子どもの頃とは違って、仕事に家庭にと、いろんなものを背負い込んでしまって、ときどき、疲れこんでしまうときもあります。
でも、そんなときは、あのときと同じように、高橋名人の16連射を見て、その様子に勇気と希望をもらって、明日への活力にしたいな、と思います。
高橋名人、どうかこれからも、私たちの憧れで居続けてくださいね!