★この記事で分かること★
- スレッズとは何か
- スレッズはなぜ一気に広まったのか
- スレッズはツイッターの代わりになれるか
皆さん、こんにちは!けんた@ロスジェネ青春マガジン(@lost_gene_mag)です!
7月に突然リリースされ、瞬く間にユーザー数を増やした、新しいSNS「Threads」(スレッズ)。
最近、Twitterの運営がどんどん仕様を「改悪」していっている中、そういったツイッターの仕様変更に不満を持つ層の受け皿になるのでは…という期待が高まっています。
そんなわけで、本日は、開始直後にThreads(スレッズ)を利用し始めた私が、
- スレッズとは何か
- スレッズはなぜ一気に広まったのか
- スレッズはツイッターの代わりになれるか
といった点について、お話しさせていただこうと思います。
Threads(スレッズ)とは何か
Threads(スレッズ)は、FacebookやInstagramを運営するMeta社が開発した、新しいSNSです。
既に広く使われているInstagramをベースに、ツイッターのようなテキストベースでの交流を可能にしたSNSとなっています。
アカウントはInstagramと同一
アカウントは基本的にはインスタと同一です。
なので、利用に際してはインスタのアカウントを使う、または新たにインスタのアカウントを作ることが求められます。
使い勝手はツイッターに近い
スレッズの使い勝手のポイントは、おおむね次のとおりです。
- 文字数は500文字と、ツイッターよりはるかに多い。
- 写真数は10枚と、こちらもツイッターの4枚よりも多い。
- 「いいね」や「リツイート」に相当する機能あり。
- ハッシュタグ機能はなく、テキスト検索もできない。
- タイムラインは「おすすめ」のみ。フォロワーのみのTLは出せない。
- DM機能はない。
- パソコンでは使えず、スマホのみ。
といったところです。
大きく傾向をまとめると、
- 機能的にはツイッターをベースに、細部の仕様はパワーアップ。
- アカウントはInstagramをベースにしており、全体的な雰囲気はツイッターよりインスタに近い。
- 検索機能が弱いため「情報収集」より「人とのつながり」重視。
- ただしタイムラインをフォロワー限定にできないため、必ずしも「人のつながり」に起因しない情報も目に入ってしまう。
といったところでしょうか。
ただしこれは、本稿を執筆している7月7日時点の情報であり、今後、さまざまなユーザーの声を受け、仕様変更がなされることは、大いに想像されるところです。
スレッズはなぜ一気に広まったのか
さて、このスレッズですが、開始後ほどなくして、登録者数が3000万人を突破。
スレッズ普及の拡大の早さ、大きさは、一般ニュースでも報じられるほどでした。
ではなぜ、スレッズはこんなに一瞬で、大きく広がったのでしょうか。
ツイッターへの不満が大きくなっていた
ツイッターについては、わが国では一定の匿名性と、匿名性が生み出す独特のコミュニティの居心地の良さから、
「日本国民に一番合ったSNS」
として、多くの人に愛用されていました。
またその拡散力の高さは、ネット界における影響力の高さも示しており、企業等のネットマーケティングも、ツイッターを中心に組み立てることが一般的になっていました。
一方で、そんなツイッターは、アメリカの富豪、イーロン・マスク氏に買収されることで、さまざまな仕様変更がなされ、多くのユーザーが不満を持つようになります。
とりわけ致命傷だったのが、
閲覧できる投稿数に制限を設けた
という仕様変更。
これにより、個人の無認証アカウントは1日600件しか投稿を見ることができなくなり、一気にツイッターの使い勝手が悪化します。
これまでもさまざまな仕様変更はありましたが、それらは一般ユーザーが情報収集をする上では、大した支障にならないものばかり。
しかし、今回の「閲覧数制限」は、「閲覧するだけのライトな一般ユーザーにも影響が及ぶ」ものであったため、その不満が、多くのツイッターユーザーと共有されるに至るのです。
そこに表れた、「インスタをベースにした、ツイッター的SNS」、スレッズ。
これが、ツイッターに不満を持つ人たちにとっては、まさに救世主に見えたのです。
Instagramをベースにしたため、コミュニティの完成が早かった
また、このスレッズは、まっさらのSNSというわけではなく、
Instagramのアカウントを使用し、これをベースに展開された
という点も、初期フェーズの普及に、非常に大きな役割を果たしました。
一般に、新しいSNSは、
- SNSそれ自体の知名度アップ
- ユーザー数の増
- ユーザー同士のつながり醸成
- コミュニティの活性化
といったプロセスを経て、コミュニティが完成することとなるため、軌道に乗るまでに、一定の期間が必要となります。
ところが、インスタをベースにしたスレッズの場合、
①SNSそれ自体の知名度アップ | ツイッターがやらかした直後だったため、報じられやすかった |
---|---|
②ユーザー数の増 | インスタのアカウントを引き継げたため、アカウント作成が容易で、ユーザー数を増やしやすかった |
③ユーザー同士のつながり醸成 | インスタのフォロー・フォロワーをそのまま引き継げるため、既につながりが一定完成した状態でスタートできた |
④コミュニティの活性化 | インスタのコミュニティをそのまま引き継ぐため、最初から活性化している |
と、
多くのSNSが普及プロセスにおいて乗り越えなければならない「壁」を、Instagramを引き継ぐことによって、すべて一瞬で解決
してしまっているのです。
スレッズはツイッターの代わりになれるか
こうして、Instagramをベースにし、Instagramのコミュニティを引き継ぐことで、またたくまにSNSとして一定の完成度に達したスレッズ。
このスレッズ、果たして、ツイッターの代わりになれるでしょうか。
思うに、スレッズは、確かに魅力的なSNSになりましたが、ツイッターの代わりになれるかという議論であれば、以下の点に留意する必要がありそうです。
機能面で発展途上…検索機能の向上とフォロー限定TLは必須
スレッズは、基本的な見た目はツイッターと似通っているため、まるでツイッターのように使えそうですが…
冒頭も述べたように、現時点ではハッシュタグ機能もなければ、テキスト検索機能も実装されていません。
そのため、欲しい情報を探すことが、非常に難しくなっています。
あくまで現時点では「人とのつながりを通じたコミュニティ」を活かすSNSという立て付けです。
逆に、ツイッターは、人とのつながりというよりは、どちらかというと情報をベースにしたつながりでコミュニティが醸成されています。
なので、現状のままだと、「ツイッターの代わり」というよりは「ツイッターと共存」するSNSという整理になります。
ただ、仮にスレッズの検索機能が強化されたりすると、「ツイッターの代わり」が視野に入ってくる面は、あるかもしれません。
インスタの「キラキラ感」も引き継がれている
ツイッターは、一定の匿名性がある(と思われている)ことを前提に、人間のある意味負の部分なども明らかにできるSNSです。
そういった部分が受け入れられる中で、ツイッターは多くのユーザーに広まったところはあるでしょう。
一方、スレッズは、SNSとしての外観こそツイッターと同じではあるものの、コミュニティのベースをInstagramに求めています。
ですので、
スレッズは、全体的な雰囲気が、キラキラと輝いている
のです。
このキラキラ感は、ツイッターの世界…いわゆる「ツイッターランド」にどっぷり使っている、いわゆる「ツイッタラー」にとっては、居心地の悪いもの。
この点も、スレッズが「ツイッターの代わり」になりきれない要素だと言えます。
まとめ
以上、本日は、またたくまに広まったSNS、Threads(スレッズ)について
- スレッズとは何か
- スレッズはなぜ一気に広まったのか
- スレッズはツイッターの代わりになれるか
といった視点から、お話しさせていただきました。
スレッズは、Instagramをベースとすることで一気に広まり、ツイッターの仕様変更に不満を持つ層を中心に、歓迎されました。
一方で、まだまだ発展途上であること、またベースをInstagramに求めているが故の「世界観の違い」もあり、「ツイッターの代わり」とは少し違うのかな…という印象も受けています。
とはいえ、ここ数日で、SNSの勢力が一気に動いたのも、また事実。
ツイッターの仕様変更に端を発した、スレッズの普及。引き続き、注目していこうと思います!