★この記事で分かること★
- 阪神・岡田監督の発言の特徴
- 岡田監督「おーん」の意味
- 岡田監督のインタビューの独特さ
- 「どんでんタイガースの歌」「どんSKY」の歌詞
皆さん、こんにちは!けんた@ロスジェネ青春マガジン(@lost_gene_mag)です!
2023年、絶好調の阪神タイガース。
2023年は、開幕当初から首位をひた走り、交流戦からは一時調子を落としたものの、以降は危なげなく勝利を重ね、9月14日、ついにリーグ優勝を果たしました。
そんな阪神タイガースを率いる「どんでん」こと岡田監督。岡田監督のインタビュー記事は、日々ネットニュースやスポーツ新聞を賑わせています。
とりわけ、今年は、「優勝」という言葉を、あえて「アレ」という言葉に言い換えることによって、選手を過度なプレッシャーから守ることに成功したことも注目を集めました。
また、インタビューも非常に面白く、岡田監督の発する言葉は、一字一句が見逃せない、非常に知的な監督だと感じます。
ところで、そんな岡田監督のインタビューで、よく目にするワードがあります。
それは
という言葉。
この「おーん」という言葉、とにかくよく登場するので、野球を見ないような方でも、ネットニュースの見出しなどで見たことがありますよね。
でも、実際、この「おーん」に何の意味があるのかは、正直よく分かりません。
そこで今回、元スポーツライターとしてさまざまなスポーツ関係者のインタビューに携わっていた私が、阪神・岡田監督の発する「おーん」の意味について、お話しさせていただこうと思います。
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岡田監督の発言の特徴
2023年の阪神タイガースを率いる岡田彰布監督。
彼の、野球を知り尽くしており、きわめて知的で冷静な采配が、今までの「戦力は悪くないけど、あと一息」の阪神タイガースにピッタリはまり、ついにリーグ優勝まで導きました。
さて、そんな岡田監督ですが、普段のインタビューなどでの話し方は、非常に個性的。
具体的には…
- 主語や述語が大幅に省略されている
- 「あれ」「それ」などの代名詞が非常に多い
- 必ずしも明確に発生されない言葉が多い
といったところで、それゆえに、一部分だけを切り取って聞くと、
となりがちです。
ただし、省略された言葉を前後の文脈から補ったり、「あれ」「それ」などの差すところを明らかにすると…
そこに浮かび上がってくるのは、岡田監督の知的で論理的な野球に対する考え方。
この
という発言の数々こそが、岡田監督の大きな魅力になっています。
岡田監督の「おーん」
そういうわけですので、岡田監督の発言というのは、一見訳が分からないように見えても、しっかり解読することが求められるわけですが…
そんな「岡田監督発言」の中でも、ひときわ異彩を放つ言葉があります。
それが
です。
インタビュー記事で見る「おーん」
この「おーん」は、インタビューの中でもよく登場します。
以下、サンケイスポーツさんの「虎将トーク」から引用する形で、ご紹介いたします。
ーー島田は代わったばかりのところで打球が飛んできた(七回、右翼で邪飛を好捕)
「ミエセスもヒットにしたいから、力みだしとるからなあ。もう一回、回ってくると思ったけど、この天候やし代えたんよ」
ーー何か言ってましたか
「いやいや、そんなん俺には口答えせえへんよ(笑)」
ーーノイジーも代走は受け入れた
「もう全然それは、おーん」
※サンケイスポーツ「虎将トーク(2023/5/23)」より引用
ーー梅野は監督が言われているようにコンパクトな打撃が
「今日はえらい楽に構えとったやんか。最初(二回の右前打)でも外のボール、ポンとやったらライト前にヒットなるわけやからさ。コツよな。コツをつかめば、ヒット出た時なんか、簡単に出てるように思うんよ。そういうもんやんか、バッティングなんか。考えて打ってもヒット出ん時、いっぱいあるけどな。自分で感覚でつかめばエエんや」
ーー近本は
「なあ、おーん。何本目やて、聞いとったよ。何本や、今日」
ーー4安打です
「打て言うたらヒット打つんやから、しゃあないやんか、数えても。こっちが何か言うアレじゃないから、そんなん。打つなとは言われへんし、なあ(笑い)」
※サンケイスポーツ「虎将トーク(2023/5/14)」より引用
このほか、デイリースポーツの「一問一答」でも、かなりの「おーん」を見ることができます。
特にこの8月3日のインタビューは、ビーズリーの好投に気を良くして饒舌になったのか。一回のコメントの中で、実に5回も「おーん」を見せてくれています。
-このまま先発で使える。
「そうやな。大竹がもうちょっとかかりそうやから、次間に合わんから、秋山かビーズリーっていうような巨人のときも東京ドームな、これはもうビーズリーでいかんとな」
-中継ぎから先発への配置転換が生きた。
「そうやなあ、おーん。だから結果が良かったやん、ファームでな、徐々にな、おーん。最初は力んで力んで投げとったけどな、なんかこう、まあね、80から100ぐらいの球数でな、おーん、六回くらいまでいけるっていうな、なんかそういう感覚というか、アレつかんだんちゃうかな、先発としてのな、イニングのな、おーん。目いっぱい目いっぱいじゃなしにな、おーん」
※デイリースポーツ「阪神 岡田監督がビーズリーに親心の“帰阪指令”「ちょっと顔でも見た方がええやろ」次回先発も明言【一問一答】(2023/8/3)」より引用
また、8月26日の巨人戦、木浪の満塁ホームランが出た試合でも、岡田監督は饒舌でした。
-木浪のホームランはまさか
「いや、まさかやな。まあ、最低でも外野フライは打ちよるなと思ってたけどな。おーん」
-木浪は満塁でよく打つ
「おーん。いやいや、今年はだってキャンプの時も、練習試合とかでホームラン打っとったからな。でもシーズン入って、なあ、なかなか出ないなあっていうのをずーっと持ってたけどなあ。ゼロやったから。まあ今日は一番いいとこで出たよなあ、そういう意味では(笑)」
※デイリースポーツ「阪神・岡田監督 木浪満塁弾は「まさかやな」とニヤリ「最低でも外野フライは打ちよると思ってたけどな、おーん」一問一答(2023/8/26)」より引用
岡田監督の「おーん」は、「アレ」を決めた後にも止まりません。
「アレ」直前から調子を上げ、連日活躍する佐藤輝と、「アレ」決定後に2ホームランを打ったノイジーに言及するときにも、岡田監督は「おーん」を放ちます。
−右方向への打球が多い。
「ポイントいいんちゃう。なあ。おーん」
−今年、広島戦は打ってなかった。いいアピールになった。
「おーん。まあ、そうやなあ。でも、あんまり好き嫌いというたらおかしいけど、得意とか、あんまりそら、ずっと試合に出るんだったら、あんまりそういうのはつくったらあかんわな。得意、不得意というかな」
−ノイジーが2本塁打、ここから先に向けて。
「どうしたんやろな。なんか、期するものがあるんかな。おーん、ビックリしたわ、俺は」
※デイリースポーツ「阪神・岡田監督 ノイジーの2発に「ビックリしたよ。俺は」内野全員失策は「ごっつ跳ねとったよなあ」【一問一答】(2023/9/16)」より引用
インタビュー映像で見る「おーん」
文章だけだと分かりにくいと思いますので、インタビュー映像も実際に見てみましょう。
「おーん」は「うん」「うーん」と同じ意味?
さて、ここまで、実際の「おーん」を、インタビュー記事、そして動画などでご覧いただいたわけですが…
この「おーん」、果たして、どういうニュアンスなのか、考察してみます。
「おーん」という言葉の非日常性
まず前提として、日常会話に「おーん」という言葉を使っている人、おそらくいないのではないかと思います。
ですので、ニュース記事の見出しに使われると「ん?」となりますし、記事に登場すると「え、何を言ってるの?」となります。
つまり、この「おーん」には、ある種の非日常性があり、それゆえに読者に与えるインパクトは抜群、ということになります。
実際に聞いてみると…ただの相づち?
一方で、この「おーん」ですが、動画などで実際に見てみると、少し印象が変わります。
確かに、この「おーん」、「音」としては「おーん」と表現されているように聞こえます。
しかし一方で、そのニュアンスを前後の文脈から冷静に読み解いてみると、実は「うん」「うーん」といったニュアンスでしかありません。
実際、先のインタビューにおいて、すべて「おーん」を「うん」に置き換えても、何の問題もなく、会話が成立しているのが、何よりの証拠です。
つまり、
「おーん」は「うん」「うーん」と同じ、ただの相づち
という程度の意味しかないのです。
見出しで使われたり、インタビューの全文筆記の中で「おーん」という言葉が登場すると、その語感や非日常性ゆえに、何やら深い意味を感じてしまいそうになります。
ましてや、一見訳が分からないように見えて、実は深い野球理論を語る岡田監督の発言とあれば、なおさら、ですよね。
でも実際の「おーん」は、これくらいの軽い意味でしか、なかったのです。
普通のテープ起こしなら「カット」
このように、「おーん」というのは、要はただのあいづち。
ですので、一般的なテープ起こしや議事録作成などにおいては、たとえ「全文筆記」スタイルであったとしても、本来はカットされる性質の文言だと言えるでしょう。
ちなみに、テープ起こしにおいては、
- 素起こし:発せられた言葉を、一字一句、そのまま機械的に文字起こししたもの。
- ケバ取り:「あー」「えー」などのあいづち等を削除したもの。
- 整文:実際に発生された言葉を、書き言葉に置き換えて、読みやすくしたもの。
という、大きく3つの手法があります。
一般的には「②ケバ取り」「③整文」のいずれかを用いることが一般的です。
でも、岡田監督のインタビューでは、その独特のニュアンスを消さないために、あえて「素起こし」の文章を採用しているように感じます。
これにより、件の「おーん」という言葉が、カットされることなく、紙面に残る…というわけですね。
六甲おろしの替え歌「どんでんタイガースの歌」?
ところで、この「おーん」「アレ」などをはじめとする、岡田監督語録があまりに面白すぎるのか、一部の阪神ファンが、岡田監督の口グセや名言などを使った「六甲おろし」の替え歌を作ったりしています。
その名も「どんでんタイガースの歌」。
歌詞はこんな感じです。
六甲おろしに そらそうよ
そんなもんやろ そうやろなぁ
はっきり言うて そらアレよ
そんなんお前 アレやんか
おーん おーん おんおーん
阪神タイガース アレ アレアレアレ赤星お前 今日アレな
はっきり言うて ラギよりヒー
そんなんお前 バルよりミツ
言うたやん今俺 言うたやろ
おーん おーん おんおーん
どんでんタイガース アレ アレアレアレ無茶苦茶したれ お前は悪ない
林ちゃん何を 力んでるんや
そういうことやんか なあ球児
お前で終われて よかったよ
おーん おーん おんおーん
阪神タイガース うっしゃ、ういういうい
オリックス応援歌の替え歌「どんSKY」も!?
また、岡田監督は、オリックスバファローズの監督を務めたということもあり、オリックスバファローズの応援歌「SKY」で作られた替え歌「どんSKY」というものもあります。
そらもう声よ 遥か届くで
夢追ってるからな
アーチのアレがなぁ
あんなんされたら明日が拓くで
一滴でも雨が
(大河を映すだろうと)言うからな
ボールも「空や」と言うとったわ
あぁ、ウチのことやろう
アレしてる次向かったらええんよ
ああ、ウチのことやろう
そらお前そんなんゴーよ
スゥー、(笑顔と空の)つながりを見せてくれとる
あぁ、なんや(青さに)誘われてるんよ
うん、内緒やけど全部アレするんよ
原曲へのリスペクトを感じつつ、岡田監督への愛も感じさせてくれる、素敵な歌詞だと思います。
まとめ
以上、今回は、阪神タイガース・岡田監督の口癖「おーん」という言葉について、実際の新聞記事やインタビュー映像などを引用しながら、その意味を考察してみました。
「おーん」という言葉の語感、そしてそれが生み出す非日常的なニュアンスから、つい「深い意味」を想起してしまいそうになりますが…
実際は、「うん」「うーん」程度の、ごく軽い意味でしかなかったのです。
となりそうなものですが、でも、この「おーん」という言葉があるからこそ、岡田監督のインタビューには、独特のリズム感…ひいては世界観が生まれているのも、また事実。
快進撃を続ける、2023年の阪神タイガースは、岡田監督に率いられ、とうとう2023年、「アレ」…もとい、「優勝」を達成するに至りました。
さあ、今度の目標は、日本一。
阪神が日本一を達成できるよう、私も引き続き、見守っていくつもりをしています。おーん。
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